文書作成日:2021/03/31

これからの介護サービスには、どのようなものが求められているのでしょうか。ここでは2020年12月に発表された報告書(※)から、今後増えてほしいと思う介護関係の事業所等に関するデータをご紹介します。
上記報告書から、20歳以上の人が、今後10年間で家の周りに増えてほしいと思う介護関係の事業所や施設を、男女・年代別にまとめると下表のとおりです。

全体の回答(総数)では、男女ともに訪問介護・看護サービスやリハビリテーションを提供する事業所(以下、訪問サービス)の割合が最も高くなりました。
男女別にみると、男性では、自宅から通い、デイサービスやリハビリテーションを提供する事業所(以下、通所サービス)が2番目に高くなりました。女性は、医療機能と生活施設の機能を兼ね備えた介護医療院(以下、介護医療院)が2番目に高い状況です。女性はその他にも、通所サービスや通い、泊まり、訪問が一体的に提供される(看護)小規模多機能型居宅介護事業所が30%を超えています。

年代別にみると、20〜40代および70代は、男女ともに訪問サービスの割合が最も高い状況です。一方、50代と60代は、男性は訪問サービスの割合が最も高いですが、女性は介護医療院が最も高くなっています。なお介護医療院は、40代以上の女性で30%を超えており、男性に比べて望む割合が高い状況です。
全体的には、訪問・通所サービスが家の周りに増えてほしいと思う割合が高くなりました。加えて女性は、男性よりも自宅以外での介護サービスを望む割合が高いようです。
(※)厚生労働省「平成30年高齢期における社会保障に関する意識調査」
一定の条件で抽出した20歳以上の人約12,000人を対象にした調査です。
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
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